インド・デラドゥーンでの留学生活:知っておきたい6つの特徴
ヒマラヤ山脈の麓に位置するデラドゥーンは、古くから「教育の街」として知られるインド有数の学術都市です。デリーのような大都市の喧騒から離れ、涼しい気候と豊かな自然の中で学問に打ち込める環境は、日本人留学生にとっても非常に魅力的な選択肢となります。ここでは、現地での生活をより具体的にイメージするための6つのポイントを解説します。
1. 最初の住まいは「大学寮」がベスト
デラドゥーンでの生活をスムーズに始めるための最大の秘訣は、民間アパートではなく大学の学生寮(Hostel)を選ぶことです。
- 理由: インドでは外国人の居住に際し「警察の身元確認(Police Verification)」が必要ですが、個人契約だとこの手続きが非常に煩雑になるリスクがあります。寮であれば大学が居住証明をスムーズに発行してくれます。
- 費用: 年間で約18.5万〜27万円程度。これには食事や掃除、Wi-Fiが含まれていることが多く、セキュリティ面でも最も安心できる選択です。
2. インド国内トップクラスの「高い学術水準」
デラドゥーンは単なる避暑地ではありません。実は、インド政府の大学ランキング(NIRF)でトップ50に入るような超実力派の私立大学が集まる「隠れた学術ハブ」なのです。
- 特徴: 特にUPES(エネルギー・工学分野)やGraphic Era Universityなどは、全インドから優秀な学生が集まります。
- アドバイス: 周囲のインド人学生は非常に勉強熱心です。彼らの熱量に圧倒されないよう、しっかりとした学習計画を持って臨みましょう。
3. 日本の1/3以下?圧倒的に「手頃な生活費」
家賃を除いた1ヶ月の生活費は、約1.5万〜3.2万円(₹8,400〜₹17,100)程度に抑えることが可能です。
- 物価の感覚: ローカルな食堂なら一食100円以下、最新の映画鑑賞も300円〜700円程度。
- 注意点: デラドゥーンは冬の朝晩が5度前後まで冷え込み、夏は35度を超えます。エアコンやヒーターを使用する時期は電気代が跳ね上がるため、予算には少し余裕を持っておきましょう。
4. 治安と「日没後」の過ごし方
統計上の犯罪率は低いデラドゥーンですが、女性の夜間の体感安全度は44%という調査結果もあります。
- 注意が必要: 夜間は公共交通機関や配車アプリ(Uber/Ola)が捕まりにくくなるため、トラブルを避けるためにも「移動は日中のみ」を原則にしましょう。
- 自分事として: 夜にどうしても出かける必要がある場合は、必ず信頼できる友人グループと行動するようにしてください。
5. 「収入ゼロ」を前提にした資金計画を
非常に重要な点ですが、インドの学生ビザではアルバイト(パートタイム就労)が全面的に禁止されています。
- 現実: 他国のように「週20時間までなら働ける」といったルールはありません。発覚すればビザ取り消しや国外退去の対象となります。
- アドバイス: 留学中の生活費は、全額を事前に貯金するか、奨学金や仕送りで賄えるよう完璧な資金計画を立てて渡航しましょう。
6. 最先端の「デジタル決済」と「爆速デリバリー」
生活インフラとしてのデジタル化は、日本以上に進んでいる面もあります。
- UPI決済: 銀行口座を開設したら、Google PayなどのUPIアプリを設定しましょう。屋台のチャイ1杯からQRコードで支払えます。
- デリバリー: 「Blinkit」や「Zepto」といったアプリを使えば、日用品や牛乳がわずか10分〜20分で寮の門まで届きます。買い出しに困ることはありません。
デラドゥーンに関する豆知識
医療事情について
- 日本語対応: 残念ながらデラドゥーン市内に日本語が通じる病院はありません。
- 対策: 英語で症状を伝えるためのメモを準備しておくことが必須です。万が一重い病気になった場合は、日本語対応が可能なニューデリーの大病院へ移動することも選択肢に入れておきましょう。
週末の楽しみ(ヒマラヤを満喫)
- ムスーリー: 「丘の女王」と呼ばれる避暑地まで車で1時間半。
- リシケシ: 世界的なヨガの聖地。ガンジス川でのラフティングも楽しめます。
- 自然: 標高約640mに位置するため、日差しは非常に強力。サングラスと日焼け止めは必須アイテムです。
季節の「雨」に注意
- モンスーン: 7月〜8月は猛烈な豪雨に見舞われます。道路が冠水し、交通が麻痺することも珍しくありません。この時期は丈夫な雨具と、予定を詰め込みすぎない心の余裕が大切です。
留学準備に役立つリンク集
- インド内務省 e-FRRO ポータル (外国人登録用)
- Study in India (SII) ポータル (ビザ申請に必須)
- インドビザオンライン申請ポータル
- 在日インド大使館 (ビザ情報等)
- Doon University 公式サイト
- UPES (University of Petroleum and Energy Studies) 公式サイト
- Graphic Era University 公式サイト
- NIRF ランキング (インド政府提供の大学格付け)
- Maindish.in (インド全域対応の日本食材通販)
- Magicbricks (現地の家賃相場リサーチ)
まとめ
デラドゥーンは、静かな環境で学問に没頭したい方にとって、驚くほど高い学習体験と手頃な生活を提供してくれる場所です。日本語のサポートが少ない、アルバイトができないといったハードルはありますが、それを乗り越えた先には、ヒマラヤの雄大な景色と、世界基準の知識があなたを待っています。あなたの挑戦が、一生ものの財産になることを確信しています。応援しています!
※本レポートのリサーチ内容・為替レート(1 INR = 1.85 JPY)は、2025年11月14日時点の情報に基づいています。