マルタ共和国モスタでの留学生活:知っておきたい6つの特徴
地中海の宝石、マルタ共和国。その中心部に位置する「モスタ(Mosta)」は、観光地としての華やかさと、地元民の穏やかな生活が調和した、留学生活に最適なエリアです。
首都バレッタや繁華街セントジュリアンの喧騒から少し離れ、勉強に集中しながらも、生活の利便性を諦めたくない。そんなあなたに、モスタ留学のリアルな魅力を6つの視点でご紹介します。
1. 圧倒的な生活利便性:「PAMA」と日本食材の安心感
モスタでの生活を語る上で外せないのが、国内最大級のショッピング施設「PAMA Shopping Village」の存在です。スーパーマーケット、ファッションブランド(Zaraなど)、カフェが一箇所に集結しており、「ここに行けば何でも揃う」という安心感は、異国での生活において絶大な支えになります。
さらに日本人留学生にとっての朗報は、モスタ中心部にあるアジア食材店「Wenzhou Asian Supermarket(温州超市)」の存在です。醤油、味噌、お米、冷凍餃子などが手に入ります。勉強で疲れた時、慣れ親しんだ日本の味を自炊で再現できる環境は、ホームシックの最大の特効薬となるでしょう。
2. 住居探しのリアル:家賃相場と「内見必須」の鉄則
モスタは人気エリアですが、海沿いの高級エリアに比べると家賃は良心的です。留学生に一般的なシェアアパート(個室)なら、月額300〜500ユーロ程度(2025年時点)が目安となります。
ただし、注意が必要なのが「賃貸契約」です。マルタには「ディ・フェルモ(Di Fermo)」と呼ばれる期間があり、契約当初(通常6ヶ月間)は原則として解約できません。また、Facebookなどで「鍵を送るから先に送金して」という詐欺も横行しています。焦って日本から送金せず、必ず現地で物件を見て、エージェントを介して契約することがトラブル回避の鉄則です。
3. 交通の要衝:バス移動の拠点と「無料カード」
島のほぼ中央に位置するモスタは、交通の結節点(ハブ)です。バレッタ行きはもちろん、マルタ大学や主要観光地へ向かうバスが多く発着するため、通学にも週末の遊びにも困りません。
到着後に必ず入手してほしいのが、学生用の交通ICカード「Tallinja Card(タリンヤカード)」です。登録料(約25ユーロ)はかかりますが、これがあれば日中のバス利用がなんと「無料」になります。現金乗車だと割高(夏期2.50ユーロ)になるため、このカードは留学生の必須アイテムです。
4. 「待つ」ことも留学の一部:行政手続きと資金の準備
マルタ留学の最初の試練は、滞在許可証(IDカード)の取得です。申請から発行まで6ヶ月以上かかることも珍しくありません。その間は「ブルーペーパー(受領証)」で滞在することになります。
IDカードがないと現地の銀行口座開設が難しいため、渡航直後の生活費管理には工夫が必要です。日本の銀行からの送金に頼るのではなく、RevolutやWiseなどの国際デビットカードを用意し、少なくとも半年分は日本の口座からスムーズに資金移動ができる「現金の流動性」を確保しておきましょう。
5. いざという時の医療体制:24時間対応の安心と保険の義務
体調を崩した際、わざわざ遠くの総合病院まで行く必要がないのもモスタの強みです。街の中心には「Mosta Health Centre」があり、24時間365日体制で軽度の怪我や病気に対応してくれます。
ただし、私たち日本人(非EU国民)は、公的医療が無料ではありません。総合病院で入院となれば1日数万円〜十数万円が請求されることもあります。ビザ取得の要件でもありますが、高額な医療費をカバーできる「民間医療保険」への加入は、自分のお守りとして絶対に維持してください。
6. 治安と学習環境:ドームの下で学ぶ落ち着いた日々
モスタは、欧州で3番目に大きなドームを持つ教会「ロタンダ」を中心とした、落ち着いた住宅街です。夜な夜なパーティーが繰り広げられる繁華街(Pacevilleなど)とは異なり、夜は静かで治安も比較的安定しています。
「遊ぶ時はバスで繁華街へ、勉強と休息はモスタで」というメリハリのある生活が送れるのがこの街の最大のメリット。誘惑が多すぎない環境は、英語学習に本気で取り組みたい人にとって理想的なフィールドと言えるでしょう。
モスタに関する豆知識
【新しい安心の拠点】
2024年、隣接するスリーマ地区に「在マルタ日本国大使館」が開設されました。これまではイタリアの大使館が管轄していましたが、現地に日本の外交官が常駐することで、パスポートの紛失や緊急時のサポート体制が飛躍的に向上しました。
【自転車のルール】
「節約のために自転車移動を」と考える人もいるかもしれませんが、マルタではヘルメットの着用が法律で義務付けられています。違反すると罰金対象になるので、日本と同じ感覚で乗らないよう注意しましょう。
留学準備に役立つリンク集
- Identità (旧 Identity Malta): https://identita.gov.mt/
- Jobsplus (就労許可): https://jobsplus.gov.mt/
- Malta Public Transport (バス・Tallinja Card): https://www.publictransport.com.mt/
- Housing Authority (賃貸契約登録): https://housingauthority.gov.mt/
- University of Malta (マルタ大学): https://www.um.edu.mt/
- MCAST (職業訓練カレッジ): https://mcast.edu.mt/
- Mosta Health Centre (医療センター): https://primaryhealthcare.gov.mt/
- 在マルタ日本国大使館: https://www.mt.emb-japan.go.jp/
まとめ
モスタは、決して派手な観光地ではありませんが、生活者としてマルタに根を下ろすには最高のバランスを持った街です。行政手続きの遅さや文化の違いに戸惑うこともあるかもしれませんが、それもまた異文化理解の貴重なレッスンです。
しっかりとした事前準備と情報武装があれば、不安は「冒険」に変わります。あなたのマルタ留学が、実り多き素晴らしい経験になりますように!
※リサーチ実施日:2026年1月11日(情報は2025年版レポートに基づく)