バンドンでの留学生活:知っておきたい6つの特徴
標高約700mの高地に位置し、「ジャワのパリ」とも称される美しい街バンドン。涼しく過ごしやすい気候と、インドネシア最高峰の学術レベルを誇るこの街は、じっくりと学問に励みながら現地の文化に浸りたい日本人留学生にとって、最高の舞台となるはずです。
1. インドネシア最高峰の知性が集まる「教育の都」
バンドンには、工学・技術分野で国内1位を誇るバンドン工科大学(ITB)や、名門パジャジャラン大学(UNPAD)など、インドネシア全土からエリートが集まる最高学府が揃っています。
- アドバイス: 現地の学生は非常に優秀で、学習環境は刺激的かつ競争的です。特にITBなどのトップ校を目指す場合は、渡航前から高い英語力と基礎学力を固めておくことが、現地での成功の鍵となります。
2. 住まい選びの鍵は「キャンパスの立地」
バンドンの住まい探しは、まず自分が通う学部が「市内」か、東部の「ジャティナンゴール」にあるかを確認することから始まります。
- アドバイス: ジャティナンゴール地区は市内に比べて家賃や物価が著しく安価です。留学生に一般的な「Kost(コスト)」と呼ばれる下宿は、月額約1.7万〜2.4万円(180万〜250万IDR)程度でエアコン・シャワー付きの快適な部屋が見つかります。カビ対策のため、日当たりと換気の良さは必ずチェックしましょう。
3. 【最重要】アルバイトは「全面的に禁止」
インドネシアの学生ビザ(C316)では、いかなる形態の就労も厳格に禁じられています。
- アドバイス: 「現地で稼ぎながら学ぶ」ことは法的に不可能です。違反すれば強制送還や入国禁止という厳しい罰則が待っています。学費と生活費の全額を、渡航前に奨学金や仕送りで100%確保しておくことが、自分を守るための絶対条件です。
4. 快適な「涼しさ」と、注意すべき「大気汚染」
年間平均19〜27℃と涼しいバンドンですが、近年は深刻な大気汚染が課題となっています。
- アドバイス: バンドンはインドネシアで最も汚染が深刻と記録されることもあります。健康を守るため、高機能マスクの着用や、自室への空気清浄機の設置を検討してください。また、湿度が90%を超える日も多いため、衣類や精密機器のカビ対策も忘れずに。
5. 移動の主役は「Gojek」と「Grab」
複雑な路線を持つミニバス「Angkot(アンコット)」は初心者には難解です。現代の留学生にとって、移動の生命線は配車アプリになります。
- アドバイス: 深刻な交通渋滞を回避するには、四輪車よりもバイクタクシー(Ojek)が最速です。乗車前に料金が確定するアプリを使いこなすことで、トラブルを避け、効率的に通学や買い物を行うことができます。
6. カフェで課題をこなす「Nugas(ヌガス)」文化
インドネシアの学生たちの間では、カフェに集まって課題や勉強をする「Nugas」という文化が深く根付いています。
- アドバイス: 大学周辺には、高速Wi-Fiと電源を完備したお洒落なカフェが多数あります。一食200円〜300円程度のローカルフードを楽しみながら、現地の学生に混じって勉強することで、自然と友人の輪も広がっていくでしょう。
バンドンに関する豆知識
「ジャワのパリ(Paris van Java)」の遺産
オランダ統治時代の美しいアールデコ様式の建物が今も残り、歴史的な風情を感じさせる街並みが魅力です。
週末は北部「レンバン」や南部「チウィデイ」へ
週末はジャカルタからの観光客で賑わいますが、留学生なら平日を狙って、火口を覗き込める「タンクバン・プラフ火山」や幻想的な「カワー・プティ(白い火口)」へリフレッシュに出かけるのがおすすめです。
日本文化への熱狂的な支持
バンドンはインドネシアでも有数の「Wibu(日本のアニメ・漫画ファン)」が多い街。大学のサークルや市内のイベントを通じて、共通の趣味を持つ現地の友人と出会いやすい環境です。
銀行口座の「KITASの壁」
現地の銀行口座を開設するには、入国後に一時滞在許可証(KITAS)を取得する必要があります。それまでの数週間を乗り切るための現金や、キャッシング可能なクレジットカードを準備しておきましょう。
留学準備に役立つリンク集
- ITB 入国規制・ビザ情報 (Directorate of Partnerships)
- UNPAD 行政手続きガイド (International Office)
- インドネシア移民局 (e-Visa公式サイト)
- ITB Ganeshaキャンパス 寮案内
- Santosa Hospital Bandung Central (救急・外国人対応病院)
- RS Santo Yusup (救急医療)
- ITB 国際プログラム入学要件
- UNPAD 国際入学案内
- 外務省 海外安全ホームページ(インドネシア)
- ITB Innovation Park (コワーキングスペース)
まとめ
バンドンは、インドネシア屈指の教育環境と、高地ならではの心地よい暮らしが手に入る場所です。大気汚染や厳しいビザルールなど、事前に知っておくべき「現実」もありますが、それらを理解して準備を整えれば、あなたの留学生活は間違いなく人生の宝物になるでしょう。新しい世界へ一歩踏み出すあなたを、心から応援しています!
※本記事の情報は2025年11月11日時点のリサーチに基づいています。
(為替レート目安:1 IDR = 0.0095 JPY)