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バタムでの留学生活:知っておきたい6つの特徴

シンガポールの目と鼻の先に位置するインドネシアの経済特区、バタム島。工業都市としての顔を持ちながら、近年はデジタル・IT教育にも力を入れており、実践的な学びを求める留学生にとって非常にエキサイティングな環境です。「インドネシアの活気」と「近隣国へのアクセスの良さ」を同時に享受できる、バタム留学のリアルな特徴をお届けします。

(リサーチ日:2025年11月11日)

1. 目的で選べる2つの主要教育機関

バタム留学の拠点となるのは、主に「UIB(バタム国際大学)」と「ポリバタム(バタム国立ポリテクニック)」の2校です。UIBは研究志向の強い私立大学で、国際色豊かな環境が魅力。一方のポリバタムは国立の高等専門学校で、航空機整備など「ものづくり」や「プロジェクト型学習(PBL)」に特化しています。

  • アドバイス: 自分の留学目的が「学術的な研究」なのか「即戦力となる技術習得」なのかによって、選ぶべき学校が明確に分かれます。UIBは入学試験がありますが、ポリバタムは書類選考(ポートフォリオ)重視という点も準備のポイントです。

2. 生活の鍵を握る「KITAS」と手続きの順序

インドネシアに長期滞在するためには、入国後に電子ビザを「KITAS(暫定滞在許可証)」へ切り替える手続きが最優先事項です。これが完了して初めて、あなたは「居住者」として認められます。

  • アドバイス: ここで注意が必要なのが「手続きの連鎖」です。KITASがないと銀行口座が作れず、長期利用のSIMカード登録もできません。入国後2〜3週間は「正規のインフラが使えない空白期間」が発生することを覚悟し、当面をしのぐ現金とツーリストSIMを準備しておきましょう。

3. 現実的な「月5万円〜」の生活予算

公的統計では月1.5万円程度で生活できるとされていますが、留学生が健康かつ快適に過ごすには、家賃を除いて月額3.5万〜6万ルピア(約3.4万〜5.7万円)ほどを見込むのが現実的です。

  • アドバイス: 地元の食堂(ワルン)を賢く使えば食費は抑えられますが、移動に欠かせない配車アプリ(Gojek/Grab)の利用料や、カフェでの勉強代、データ通信費などは意外とかさみます。余裕を持った資金計画を立てて、現地での「体験」に投資できる余裕を残しておきましょう。

4. アルバイトは「厳禁」!日本との違いに注意

日本の留学生が週28時間まで働けるのとは対照的に、インドネシアの学生ビザでの就労は、有給・無給を問わず法律で厳格に禁止されています。

  • アドバイス: 万が一違反が見つかると、強制送還という重いペナルティが科されます。「現地で稼いで補う」という考えは捨て、100%自己資金または奨学金で賄う計画が必要です。その分、学業や文化交流に全力を注げる環境だと前向きに捉えましょう!

5. 移動の生命線は「配車アプリ」一択

バタムの公共バス「トランス・バタム」は路線が限定的で、15〜30分間隔と利便性は高くありません。そのため、留学生の主な足はGojekやGrabといったライドヘイリングサービスになります。

  • アドバイス: バイクタクシー(Ojek)は渋滞をすり抜けて安く移動できるため学生の強い味方ですが、雨の日や夜間は安全のために「車」を呼ぶのが鉄則です。また、バタムは「坂道での自転車利用」が想定されていない道路構造のため、日常の通学に自転車を使うのは避けた方が賢明です。

6. 頼れる「バタム日本人会」の存在

バタムには日本の大使館や領事館がありません。そのため、現地で最も頼りになるセーフティネットは「バタム日本人会(Batam Japanese Club)」です。正木靖駐インドネシア大使も公式訪問するほど、現地で認知された組織です。

  • アドバイス: 深刻なトラブルや病気の際、メダンにある総領事館は物理的に遠すぎます。到着したら早めに日本人会の情報をチェックし、いざという時の連絡先を確保しておくことで、心理的な安心感が格段に変わりますよ。

バタムに関する豆知識

地名に隠された日本との縁

バタムの中心地「ナゴヤ(Nagoya)」地区。実は1970年代に、島のインフラ建設に携わった日本の技術者たちが、故郷を懐かしんで名付けたという説があります。今でも島の繁華街として親しまれており、日本との歴史的な繋がりを感じられる場所です。

週末はフェリーでシンガポールへ

バタムからシンガポールまではフェリーでわずか1時間強。日帰り旅行も可能ですが、ここで一つ重要な法的手続きがあります。KITASを持って国外へ出る際は、事前に入国管理局で「MERP(再入国許可)」を取得しなければなりません。これを忘れると、せっかくのKITASが失効してしまうので要注意です!

「ヘイズ(煙害)」への備え

乾季(6月〜10月頃)には、スマトラ島での森林火災による「ヘイズ(煙霧)」が飛来することがあります。空気が霞み、呼吸器に影響が出ることもあるため、この時期は高性能なマスク(N95など)や空気清浄機が必要になる場合があることを覚えておきましょう。


留学準備に役立つリンク集


まとめ

バタムは、インドネシアの急成長と国際的な便利さがミックスされた、非常にユニークな留学先です。複雑な行政手続きや就労制限など、最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、大学のサポートや現地日本人コミュニティという強い味方がいます。シンガポールを隣人に、東南アジアのダイナミズムを肌で感じる留学生活は、あなたのキャリアにとって大きな財産になるはずです。未知の世界へ飛び込むあなたを、心から応援しています!