グレシックでの留学生活:知っておきたい6つの特徴
インドネシア東ジャワ州に位置するグレシックは、巨大なセメント工場や化学工場が集まる国内有数の重工業地帯です。州内トップクラスの最低賃金水準を誇る経済的な活気と、驚くほどリーズナブルな生活費が共存するこの街は、地に足のついた「リアルなインドネシア」を体験したい留学生にとって、非常にユニークで合理的な選択肢となります。
1. 驚愕のコストパフォーマンス:月5,000円以下の住まい
グレシック留学最大のメリットは、住居費の安さです。学生向けの「Kost(コスト)」と呼ばれる寄宿舎は、月額Rp 375,000〜500,000(約3,700円〜5,000円)が相場。この価格で、24時間出入り自由な個室が確保できます。
留学生へのアドバイス:
この価格帯の物件は、エアコンや温水シャワー、Wi-Fiがない場合も多いです。契約前に「光熱費が家賃に含まれているか」を必ずチャット等で記録に残して確認しましょう。少し予算を上げてでもエアコン付きを探すのが、熱帯の夜を快適に過ごすコツです。
2. 「アルバイト禁止」の鉄則:100%自己資金での計画を
グレシックは最低賃金が高いため、現地で働きたくなるかもしれませんが、学生ビザ(KITAS)での就労は、リモートワークや学内業務を含め一切禁止されています。不法就労が発覚すれば、国外退去や多額の罰金という非常に厳しい制裁が待っています。
留学生へのアドバイス:
ビザ申請時に「就労しない」という宣誓書に署名する必要があります。留学資金は日本からの仕送りや奨学金で、全期間分を100%カバーできるよう余裕を持った財務計画を立ててください。
3. 環境リスクへの備え:大気汚染と「N95マスク」
重工業地帯であるグレシックでは、大気質(AQI)が「不健康」レベルに達することが頻繁にあります。主要な汚染物質はPM2.5で、健康への影響には注意が必要です。
留学生へのアドバイス:
屋外での激しい運動は控え、高品質な「N95」または「KN95」規格のマスクを常備しましょう。また、赤道直下の強烈な紫外線対策(日焼け止め、サングラス)も、健康を維持するための必須アイテムです。
4. 交通の要:大都市スラバヤと空港へのアクセス
グレシック自体に公共交通は少ないですが、隣接する大都市スラバヤへのアクセスは良好です。特にジュアンダ空港へは、DAMRI(ダームリ)バスが最安Rp 16,000(約160円)で運行しています。
留学生へのアドバイス:
空港バスは17時で運行を終了するため、夜間のフライトや移動には「GoJek」や「Grab」といった配車アプリのバイクタクシー(GoRide)がメインの足になります。深夜の利用時は、必ずアプリで運転手の身元を確認し、友人と位置情報を共有する習慣をつけましょう。
5. 頼れる「国際課」:行政手続きはプロに任せる
インドネシアの行政手続きは非常に複雑で、KITASの取得や警察への報告(STM)など、外国人一人で完結させるのは困難です。幸い、学生の在留資格における唯一のスポンサーは大学です。
留学生へのアドバイス:
到着後すぐに大学の「国際課(Office of International Affairs)」へ向かってください。彼らの指示に従うことが、不法滞在リスクを避け、円滑な学生生活を送るための「絶対条件」です。
6. 医療と安全:スラバヤのリソースを賢く活用
グレシック県立総合病院(RSUD Ibnu Sina)には24時間対応の救急外来がありますが、日本語対応のサービスは確認されていません。
留学生へのアドバイス:
重篤な場合や日本語での診療を希望する場合は、車で1.5〜2時間の距離にあるスラバヤの国際病院や日本の総領事館を頼ることになります。日本の「海外旅行傷害保険」への加入は必須。必ずキャッシュレス対応の保険を選び、保険証を常に携帯してください。
グレシックに関する豆知識
地元グルメ「バンドン」に舌鼓
海に近いグレシックの名物は、Bandeng(バンドン:ミルクフィッシュ)。骨が多い魚ですが、地元のレストランでは美味しく調理された伝統料理が楽しめます。また、竹の皮で包まれた甘いお菓子「プダック(Pudak)」も有名です。
イスラム文化への敬意
グレシックは、ジャワ島にイスラム教を広めた聖人たちの墓所がある、宗教的に深い歴史を持つ街です。公の場や大学では露出の多い服装を避け、現地の文化を尊重する姿勢が、周囲と良好な関係を築く鍵となります。
デジタル決済の波
銀行口座の開設には時間がかかりますが、「GoPay」や「OVO」といった電子ウォレットはすぐに導入できます。小銭の心配がないキャッシュレス決済は、屋台からコンビニまで幅広く使えて非常に便利です。
留学準備に役立つリンク集
- インドネシア移民局 KITASガイド(英文)
- 賃貸情報サイト Mamikos(グレシックのKost検索)
- DAMRIバス JND 2 ルート時刻表(Moovit)
- グレシックの大気質情報(Weather Underground)
- RSUD Ibnu Sina(グレシック県立総合病院)公式サイト
- 在スラバヤ日本国総領事館
- Universitas Gresik (Unigres) 公式サイト
- Universitas Muhammadiyah Gresik (Unmuh Gresik) 公式サイト
まとめ
グレシックでの留学は、工業都市ならではの環境的なタフさが求められる一方で、生活コストを極限まで抑えながらダイナミックな経済成長を肌で感じられる稀有な体験になります。事前の資金計画と健康管理、そして大学のサポートを最大限に活用すれば、他では得られない「強い自分」に出会えるはずです。あなたの新しい挑戦を、心から応援しています!
(※本記事のリサーチ内容は2025年11月7日時点の情報を基に構成されています)