ジャクソンハイツでの留学生活:知っておきたい6つの特徴
ニューヨーク市クイーンズ区に位置するジャクソンハイツは、160以上の言語が飛び交う「世界で最も多様な街」の一つです。マンハッタンへのアクセスの良さと、他のエリアに比べて抑えられた生活費を両立できる、留学生にとって非常に賢い選択肢となるエリアの魅力と注意点を解説します。
注釈:本記事の情報は2026年1月9日時点の調査に基づいています。
1. 経済的な家賃と「シェア生活」のすすめ
ニューヨークの家賃高騰は続いていますが、ジャクソンハイツは近隣のアストリアやロングアイランドシティに比べ、月額500ドル〜1,000ドル(約76,500円〜153,000円)ほど安く住める傾向にあります。
- 相場の目安: スタジオ(ワンルーム)で約2,029ドル(約310,437円)〜。
- アドバイス: 多くの学生は、2〜3ベッドルームのアパートを友人とシェアしています。個室利用のシェアなら月額800ドル(約122,400円)程度から見つけることも可能です。ただし、契約時には「家賃の80倍の年収」がある保証人を求められることが多いため、日本の親御さんが保証人になれない場合は、Insurentなどの保証代行サービスの利用(家賃1ヶ月分程度の費用)を予算に組み込んでおきましょう。
2. 命を守るための住居選び:地下室(ベースメント)の罠
家賃の安さだけで物件を選ばないでください。ジャクソンハイツで特に注意すべきは「地下室(ベースメント)」の物件です。
- リスク: 2021年のハリケーン時には、記録的な豪雨により地下室が数分で浸水し、逃げ遅れる犠牲者が出る痛ましい事故が起きています。
- アドバイス: どんなに内装が綺麗で安くても、地下室への入居は避けるのが鉄則です。必ず地上2階以上の部屋を選びましょう。1階(Ground Floor)の場合も、窓に防犯格子があるか、かつ内側から開けられる避難経路が確保されているかを必ず内見時に確認してください。
3. マンハッタンへ30分!卓越した交通利便性
ジャクソンハイツのハブである「74th St-Broadway」駅は、5つの地下鉄路線(7, E, F, M, R)が利用できる超主要駅です。
- 通学のしやすさ: ニューヨーク大学(NYU)やニューヨーク市立大学(CUNY)へは、乗り換えなしの急行で約30〜40分。通学時間を読書やリスニングの学習にあてるのにちょうど良い距離感です。
- 空港へのアクセス: ラガーディア空港(LGA)へは駅前から無料バス「Q70 SBS」で約15分。一時帰国や国内旅行の際、重い荷物を持って移動する負担が少ないのは大きなメリットです。
4. 「世界の台所」で食費を賢く節約
この街に住む最大の楽しみは、世界中の本場の味を安価に楽しめることです。
- スーパー活用術: インド系スーパー「Patel Brothers」では、新鮮な野菜やスパイスが驚くほど安く手に入ります。日本食材店はエリア内にはありませんが、アジア系デリバリーアプリ「Weee!」を使えば、日本のお米や納豆も玄関まで届けてくれます。
- 外食: マンハッタンなら30ドルするような本格カレーやタコスが、ここでは10ドル前後で楽しめます。自炊とエスニック外食を組み合わせれば、健康的に食費を抑えることが可能です。
5. 安全に過ごすための「エリアの歩き方」
治安は長期的には安定していますが、大都会ならではの注意は必要です。
- 注意すべき通り: 高架下の「ルーズベルト・アベニュー」周辺は、深夜になると雰囲気が一変し、トラブルも発生しやすくなります。夜23時以降の一人歩きは避け、大通りを利用しましょう。
- 防犯対策: 路上でのスマートフォンのひったくりや、カフェでの置き引きが報告されています。また、自転車を利用する場合は、頑丈なU字ロックで「地球ロック(固定物と繋ぐ)」を徹底してください。
6. ビザのルールと「最低賃金」の知識
留学生が現地で働くには、F-1ビザの厳格なルールを守る必要があります。
- 就労制限: 原則として学外でのアルバイトは禁止されています。学内(図書館や事務室など)での就労は週20時間まで認められており、2025年以降のニューヨーク市の最低賃金は「時給16.50ドル(約2,525円)」です。
- アドバイス: ジャクソンハイツの飲食店などで「現金手渡し(キャッシュジョブ)」の募集を見かけることがあっても、絶対に応じないでください。不法就労が発覚すると、強制送還となり、将来のキャリアが閉ざされるリスクがあります。
ジャクソンハイツに関する豆知識
34th Avenueの「オープン・ストリート」
このエリアの名物といえば、歩行者天国として開放されている「34th Avenue」です。約2kmにわたって車が制限され、週末にはヨガやコミュニティイベントが開催されます。勉強の合間のリフレッシュや、地元の人との交流に最適な「都会のオアシス」です。
多様性への寛容さ
ジャクソンハイツはニューヨークでも有数のLGBTQ+フレンドリーな地域として知られています。毎年開催されるプライドパレードは街を挙げての祝祭となり、どんなバックグラウンドを持つ人でも自分らしく過ごせる、受容性の高い文化が根付いています。
留学準備に役立つリンク集
- Jackson Heights, Queens, NY | StreetEasy
- 10 NYC Neighborhoods to Watch in 2024 | StreetEasy
- Rental Listing Scams | Consumer Advice - Federal Trade Commission
- FAQ for Renters - TheGuarantors
- Rental Guarantor Service | Renter Information - Insurent
- good-cause-eviction - NYC.gov
- What You Need to Know About New York's Good Cause Eviction Law
- Flood Risk and Basement Housing in New York City - FEDERAL RESERVE BANK of NEW YORK
- Hurricane Ida: Flooded Basements Reveal Hidden Inequities
- New report unveils flood prevention measures for basement apartments
- How to prepare for flooding if you live in an NYC basement apartment
- New York City Subway - MTA
- Public Transportation - LGA - LaGuardia Airport
- 34th Avenue Open Streets Coalition
- New York's Most Exciting New Public Space is a Street in Queens
- Weee! Asian Groceries Delivered
- Cost of Living in Queens, NY 2025 - RentCafe
- Mint Mobile vs Visible Wireless Comparison
- Police Department City of New York - CompStat
- Mount Sinai Doctors-Japanese Medical Practice
- Queens Public Library at Jackson Heights
- Daily Memberships - Greater Nexus
- New York Language Center
- Working in the United States - Study in the States
- Minimum Wage - NYC.gov
まとめ
ジャクソンハイツは、ニューヨークらしい多様性と、生活者としての経済性を両立できる稀有な街です。地下室のリスク回避や深夜の行動など、いくつかの「ルール」さえ守れば、ここでの生活はあなたの価値観を大きく広げてくれるはず。世界中から集まる人々と肩を並べて学ぶ日々を、自信を持ってスタートさせてください!