コベントリーでの留学生活:知っておきたい6つの特徴
英国中部に位置するコベントリーは、ロンドンに比べて生活費を抑えつつ、質の高い教育が受けられる「学生の街」です。性格の異なる2つの名門大学を擁し、多国籍な文化と歴史が混ざり合うこの街で、充実した留学生活を送るためのエッセンスをまとめました。
1. 「どっちの大学?」で決まる生活スタイル
コベントリーには「ウォーリック大学」と「コベントリー大学」がありますが、どちらに通うかで生活環境は劇的に変わります。
- ウォーリック大学: 郊外の広大なキャンパスに施設が完結する「村」のような環境。バス通学が基本になります。
- コベントリー大学: 市街地と大学が一体化した「都市型」環境。徒歩圏内で生活が完結するため、アクティブに街を楽しめる環境です。
自分の所属先がどちらのタイプかを確認し、それに合わせた住まい選びをすることが、快適なスタートを切る第一歩です。
2. 「見えない初期費用」IHSに注意が必要
英国留学で最も驚くのが、ビザ申請時に支払う「移民健康付加金(IHS)」という保険料です。2025年現在、学生は年間776ポンド(約15万円前後)を、ビザの全期間分まとめて前払いする必要があります。
3年間の学部留学なら、ビザ申請時だけで45万円以上のまとまった現金が必要になる計算です。学費や航空券だけでなく、この「高額な前払い保険料」を予算に組み込んでおくことを強くおすすめします。
3. 「コベントリーの代官山」アールズドンでの暮らし
「都心は少し騒がしいけれど、落ち着いた英国らしい生活も送りたい」という社会人や研究者の方にぜひチェックしてほしいのが、アールズドン(Earlsdon)エリアです。
おしゃれなカフェや個人商店が集まり、大きな公園も近くにあるこのエリアは、留学生の間で「コベントリーの代官山」とも称されるほど雰囲気が良好です。都心部(CV1)よりも治安が安定しており、心穏やかに学業に専念できる環境が整っています。
4. 複雑な「バス会社」の棲み分けをマスターする
コベントリーのバスは、主に「NX(National Express)」と「Stagecoach」の2社が走っていますが、「片方の会社の定期券では、もう片方のバスに乗れない」という点に注意が必要です。
- 市中心部をメインに動くなら「NX」
- ウォーリック大学や隣町へ行くなら「Stagecoach」
このように、自分の生活ルートを走るのがどちらの会社かを確認してから定期券(パス)を購入しましょう。また、鉄道を利用するなら、運賃が3分の1になる「16-25 Railcard」の取得は必須です。
5. 日本食の味方「Seoul Plaza」を活用しよう
海外生活で恋しくなるのが日本の味。ウォーリック大学近くのショッピングセンター内にある「Seoul Plaza」は、日本人留学生にとっての聖地です。
お米、醤油、味噌、さらには日本の菓子や冷凍食品まで豊富に揃っています。コベントリーは多文化な街なので、市内のマーケットでもアジア系の新鮮な野菜が安く手に入ります。ディスカウントスーパーの「Aldi(アルディ)」と組み合わせれば、食費を抑えつつ健康的な自炊生活が送れるでしょう。
6. 渡航前に「歯医者」だけは済ませておく
英国の公的医療(NHS)は原則無料ですが、歯科診療だけは別問題です。現在、英国全土で「NHSの歯医者の予約が全く取れない」という深刻な状況が続いています。
もし現地で高額なプライベート診療(検診だけで1万円以上)を受けることになれば、予算を大きく圧迫してしまいます。「親知らずの抜歯」や「虫歯のチェック」は、日本にいる間に完璧に済ませておくこと。 これが、現地での不安を解消する最も確実な防衛策です。
コベントリーに関する豆知識
カウンシル・タックス(住民税)の免除申請
フルタイムの学生であれば、通常は世帯にかかる住民税が免除されます。ただし、これは自動的には行われません。大学から「学生証明書」をもらい、市議会のウェブサイトから自分で申請する必要があります。忘れると高額な請求が届くため、入居後すぐの手続きを心がけましょう。
アルバイトとビザのルール
学生ビザ(Student Visa)保持者は、学期中に週20時間まで働くことができます。2025年4月からの最低賃金は21歳以上で時給12.21ポンド。最近はオンラインで日本語を教えるアルバイトなども人気ですが、Uber Eatsなどの個人事業主扱いの仕事はビザ規定に触れるリスクがあるため、契約形態をしっかり確認することが大切です。
留学準備に役立つリンク集
- Warwick Business School - Fees and Funding
- Coventry University - International fees and funding
- UK Government - Student visa information
- IHS (Immigration Health Surcharge) - Queen Mary University Advice
- Coventry University - Accommodation fees 2025/26
- University of Warwick - Rootes Residences
- CODE Student Accommodation Coventry
- Vita Student Coventry
- National Express West Midlands - Student bus tickets
- Stagecoach - Unibus Student Pass
- 16-25 Railcard Official Site
- NHS Dental Charges - Oral Health Foundation
- Coventry City Council - Student Council Tax
- Cannon Park Shopping Centre - Seoul Plaza
まとめ
コベントリーは、落ち着いた住宅街から近代的な都心部まで、多様な顔を持つ「留学生に優しい街」です。初期費用や歯科事情など、事前の備えさえしっかりしておけば、これほどコストパフォーマンス高く、濃密な英国体験ができる場所は他にありません。あなたの新しい挑戦を、心から応援しています!
※情報のリサーチ日:2025年12月7日