カルガリーでの留学生活:知っておきたい6つの特徴
カナダの中でも「最も日照時間が長い街」として知られるカルガリー。雄大なロッキー山脈の麓に位置し、州税(PST)がないため生活コストを抑えやすいという、留学生にとって非常に魅力的な都市です。2025年最新のデータに基づき、現地生活を成功させるための6つの鍵を解説します。
1. 住居選びは「借り手市場」へ。NWエリアが狙い目
かつては深刻な住宅不足と言われたカルガリーですが、2025年は供給量が増え、空室率が6%近くまで上昇しています。留学生にとっては、より良い条件で家を探せるチャンスが広がっています。
- おすすめエリア: カルガリー大学に近い「Brentwood」や「Dalhousie」などの北西(NW)エリアは、学生が多く治安も安定しています。
- 家賃の目安: 1人暮らしなら月1,200〜1,700ドル程度。2ベッドルームを友人とシェアすれば、1人あたり900〜1,000ドルに抑えることも可能です。
- 注意点: 入居時には必ず「インスペクション(部屋の点検)」を行い、どんな小さな傷も写真に残しましょう。これが退去時のデポジット返還を守る最強の武器になります。
2. 独自の気候「シヌーク」とマイナス30度の世界
カルガリーの冬は厳しいですが、この街ならではの不思議な現象「シヌーク」が寒さを和らげてくれます。
- シヌーク現象: ロッキー山脈から吹き下ろす暖風により、数時間で気温が20度も上昇することがあります。真冬でも突然雪が溶けるほど暖かくなりますが、急激な気圧変化で頭痛(シヌーク頭痛)を感じる人もいるため、体調管理に注意が必要です。
- 服装戦略: 寒暖差が激しいため、室内では脱ぎ着しやすい「レイヤリング(重ね着)」が基本。マイナス30度にも対応できる高品質なダウンジャケットは、現地での調達がおすすめです。
3. 生活費のリアル。州税ゼロが家計を助ける
アルバータ州には州消費税(PST)がないため、支払う税金は連邦税の5%のみ。これは他州(12〜15%)と比べると、長期滞在では大きな差となります。
| 費目 | 1ヶ月の予算目安 (CAD) | 日本円換算 (約110円/CAD) |
|---|---|---|
| 食費 (自炊中心) | $350 - $500 | 約38,500 - 55,000円 |
| 通信・保険・雑費 | $375 - $718 | 約41,250 - 78,980円 |
| 合計 (家賃除く) | $725 - $1,218 | 約79,750 - 133,980円 |
- 生活の知恵: 物価上昇の影響で、食費の予算は以前より多めに見積もるのが現実的です。自炊を基本に、週1回程度の外食を楽しむスタイルが留学生の平均的な姿です。
4. 日本食へのアクセスは抜群。救世主「T&T」
「海外で日本食が恋しくなったらどうしよう」という不安は、カルガリーでは不要です。
- T&T Supermarket: カナダ最大級のアジア系スーパーで、醤油、味噌、納豆、さらには薄切り肉やお菓子まで、ほぼ全ての日本食材が手に入ります。
- 節約術: 「Real Canadian Superstore」などのディスカウントスーパーと使い分けることで、食費を賢くコントロールできます。
5. アルバータ州だけの特権。無料の公的医療保険
通常、留学生は高額な民間保険への加入が必要ですが、アルバータ州は一味違います。
- AHCIP (州ヘルスケア): 12ヶ月以上の就学許可(Study Permit)があれば、州の公的医療保険に無料で加入できます。これにより、医師の診察費や入院費がカバーされます。
- 注意: 歯科や薬代、救急車は対象外のため、これらは大学の学生保険で補う形が一般的です。到着したらすぐに申請しましょう。
6. 厳しさを増す「仕事探し」とビザの新ルール
2025年現在、カルガリーの若年層の失業率は上昇傾向にあり、アルバイト探しは「過去最高難易度」と言われています。
- 就活の現実: オンラインでの応募だけでなく、直接履歴書を持ち込む「レジュメ配り」が依然として重要です。
- ビザの変更: 卒業後就労許可(PGWP)のルールが厳格化されました。カレッジ進学を検討している場合、自分の専攻が「人手不足分野」に該当するかどうか、事前確認が不可欠です。
カルガリーに関する豆知識
世界一美しい図書館で勉強
ダウンタウンにある「カルガリー中央図書館」は、建築そのものがアートのような美しさ。高速Wi-Fiや静かな自習スペースが無料で利用でき、学生にとっては最高の勉強スポットです。
夏の雹(ひょう)に注意
6月〜9月にかけて、カルガリーではゴルフボール大の雹が降ることがあります。車を傷つけたり、怪我をする恐れもあるため、緊急警報アプリ(Alberta Emergency Alert)を入れておき、空が急に暗くなったら頑丈な建物へ避難しましょう。
カルガリー・スタンピード
毎年7月に開催される世界最大の屋外ショー。街中がカウボーイハットの人々で溢れ、至る所で無料のパンケーキが配られるなど、カナダらしい文化を最も体感できる10日間です。
留学準備に役立つリンク集
- CMHC's Role in Calgary's Rental Crisis: Analysis of Policy Impact
- Housing trends - The City of Calgary
- 2025 Mid-Year Rental Market Update - CMHC
- Apartments For Rent in Brentwood Calgary - Zillow
- Rates 2025-2026 | RESIDENCE SERVICES - University of Calgary
- Cost of Living in Calgary in 2025 - Let's Get Moving
- Alberta security deposit interest rate | Alberta.ca
- Hail Protection - Insurance Bureau of Canada
- Alberta Emergency Alert (AEA)
- Fares & Passes - Calgary Transit
- UPass - Calgary Transit
- T&T Supermarket - Store Flyer
- Update on field of study requirement for PGWP - Canada.ca
- Health Insurance for International Students - Alberta
- Calgary Public Library - Central Location
- Calgary Japanese Community Association (CJCA)
まとめ
カルガリーは、無料の医療保険や免除される州税など、留学生にとって「経済的な恩恵」が多い街です。一方で、仕事探しの難しさや独自の気候など、準備が必要なポイントも明確。このレポートにあるような具体的な数字やリスクを把握していれば、不安は「対策できる課題」に変わります。ロッキーの山々に守られたこの活気ある街で、あなたの新しいチャプターを始めてみませんか?応援しています!
(リサーチ日:2025年11月30日)