バコロドでの留学生活:知っておきたい6つの特徴
フィリピン・ネグロス島の中心都市バコロド。「微笑みの街(City of Smiles)」として知られるこの街は、セブやマニラに比べて物価が安く、穏やかな人々が集まる穴場の留学先です。初めての留学でも、事前準備をしっかり行えば、費用を抑えつつ質の高い生活を送ることができます。編集長が選んだ、生活のリアルを左右する6つのトピックを詳しく見ていきましょう。
1. 圧倒的なコストパフォーマンス:月5万円からの生活
バコロド留学最大の魅力は、なんといってもその生活費の安さです。家賃、食費、交通費を含めた1ヶ月の生活費は、約3.5万円〜7.3万円(₱13,300〜₱27,500)程度に収めることが可能です。
- アドバイス: この安さを実現する鍵は「住居選び」にあります。8人部屋などのシェア型ドミトリーなら月額数千円(₱900〜)という驚きの物件もあります。プライバシー重視のコンドミニアムでも月3万円台で見つかるため、自分の予算に合わせて戦略的に選べるのがバコロド流です。
2. 「微笑みの街」の治安:安全だがスリには警戒を
バコロドはフィリピン国内でも治安が良いとされていますが、都市部特有の軽犯罪は存在します。最新の警察統計では、犯罪の約37%が「窃盗」に集中しています。
- アドバイス: 身体への危害を伴う凶悪犯罪は減少傾向にありますが、ショッピングモールや人混みでのスリ・置き引きには注意が必要です。リュックは前に抱える、夜間の一人歩きは避けるといった基本を徹底しましょう。また、台風シーズンには「赤色警報」が出ることもあるため、現地の気象情報(PAGASA)をチェックする習慣が大切です。
3. 「チキン・イナサル」と格安スーパーを味方につける
バコロドは美食の街でもあります。特に炭火焼き鶏肉料理「チキン・イナサル」は絶品で、学生にも大人気。
- 食費を抑えるコツ: 自炊派なら、ドイツ発祥のハードディスカウント店「DALI」や、住宅街に多い「Alfamart」を活用しましょう。広告費を削って低価格を実現しているこれらの店は、留学生の強い味方です。一方で、日本食材は入手困難で割高なため、お気に入りの調味料は日本から持参することをおすすめします。
4. 交通手段の新常識:ジープニーから「QR決済」へ
移動手段は、伝統的な乗り合いバス「ジープニー」が主流です。学生運賃は約19円(₱7.00)と格安ですが、現在はルートの近代化が進んでいる過渡期にあります。
- アドバイス: 最近では「Paleng-QR Ph」というプログラムにより、ジープニーや市場でもGCashやPaymayaといったQRコード決済が急速に普及しています。小銭を用意する手間を省くため、現地に到着したらすぐにプリペイドSIMを入手し、電子マネーを使えるようにセットアップするのが現代のスマートな留学スタイルです。
5. 教育と学習:集中できる「静かな」環境
バコロドにはラ・サール大学(USLS)などの名門校があり、真面目に学ぶ学生が多いのが特徴です。
- 勉強環境: 大学の図書館だけでなく、市内の「MyWorkspace」といったコワーキングスペースも充実しています。高速Wi-Fiと電源、集中できる静音エリアが完備されており、放課後や週末にじっくり自習したい時に最適です。フィリピン全体の学力水準には幅がありますが、バコロドの主要大学には意欲の高い学生が集まっています。
6. 手続きの「相互依存」:ACR I-Cardの重要性
フィリピン留学で最も注意が必要なのが、行政手続きの順番です。
- 重要な注意点: 銀行口座の開設や、現地で合法的に働くための納税番号(TIN)取得には、外国人登録証である「ACR I-Card」が必須となります。
- アドバイス: このカードは学生ビザへの切り替えが終わるまで発行されません。つまり、留学初期の数ヶ月間は銀行口座が作れない可能性があります。最初の生活費や授業料は、現金や国際デビットカード(Wiseなど)で賄えるよう、余裕を持った資金計画を立てておきましょう。
バコロドに関する豆知識
災害時の「赤色警報」
バコロドを含むネグロス・オクシデンタル州は、台風に対する行政の対応が迅速です。州知事が「Red Alert」を宣言すると、避難勧告や救援体制が即座に動き出します。「ただの雨だろう」と過信せず、自治体の指示には絶対に従ってください。
歯科治療は日本で済ませて!
フィリピンの医療は公立と私立で格差が激しく、高品質な私立病院は費用が高額です。特に歯科治療は保険対象外となることが多いため、渡航前に日本で完全に治療を済ませておくことが、最も確実な節約術になります。
バイクレーンの活用
バコロドは「自転車に優しい街」を目指しており、主要道路のラクソン・ストリートなどには自転車専用レーンが設けられています。通学の足として自転車を検討するのもアリですが、歩行者を追い越す際の警音器(ベル)の使用が義務付けられているなど、独自の条例も存在します。
留学準備に役立つリンク集
- PAGASA (フィリピン気象庁) 地域予報
- バコロド市警察 (BCPO) 犯罪統計
- フィリピン入国管理局 (Bureau of Immigration)
- フィリピン内国歳入庁 (BIR) TINオンライン申請
- Converge ICT (光回線プロバイダ)
- Adventist Medical Center Bacolod (私立主要病院)
- University of St. La Salle (USLS) 公式
- MyWorkspace Bacolod (コワーキング)
- PAK'nSAVE オンライン (物価比較用)
- Smart & Globe (通信キャリア)
(リサーチ日: 2025年11月20日)
まとめ
バコロドは、その温かい雰囲気と低い生活コストから、一歩一歩着実に成長したい留学生にとって最高のフィールドです。行政手続きのリードタイムや電気代の管理といった「現実」を把握しておけば、この街はあなたの挑戦を全力で支えてくれるはず。微笑みの街で、新しい自分に出会える日を楽しみにしています!