シャールジャでの留学生活:知っておきたい6つの特徴
アラブ首長国連邦(UAE)の「文化首都」として知られるシャールジャは、伝統的なアラブ文化と世界水準の教育が融合した非常にユニークな都市です。隣接するドバイのような華やかさとは一線を画す、落ち着いた学習環境と高い安全性が、今、真剣に学びたい日本人留学生から注目を集めています。
1. 住まい選びの鍵は「学内寮」と「冷房代」
シャールジャ留学での最大の支出は住居費ですが、大学によって選択肢が大きく異なります。
- 大学寮の活用: シャルジャ大学(UoS)の寮は1学期約14万円〜と非常にリーズナブルですが、アメリカン大学(AUS)は約28万円〜と倍以上の差があります。
- 「チラー(冷房代)」の罠: 民間アパートを借りる際は、家賃に冷房代が含まれる「Chiller Free」物件を強くおすすめします。そうでない場合、酷暑の夏場には電気代とは別に月2〜3万円の冷房代が請求され、予算を圧迫する可能性があるため注意が必要です。
2. 移動の救世主「無料シャトルバス」を使い倒す
シャールジャには鉄道がありませんが、留学生には強力な味方がいます。
- 大学専用バス: University City(大学都市)や各大学が、市内主要ポイントとキャンパスを結ぶ無料シャトルバスを運行しています。これを利用できるルートに住むことが、交通費を月1万円近く節約する最大のコツです。
- 2枚のICカード: 市内バスには「Sayer Card」が必要ですが、ドバイへ行く際はドバイ専用の「Nol Card」が必要です。2枚を賢く使い分けましょう。
3. 世界最高水準の治安と「オンライン詐欺」への警戒
シャールジャは「世界で最も女性にとって安全な都市の一つ」と評されるほど、物理的な犯罪が少ないのが特徴です。
- 夜間の安心感: 女性が夜間に一人で歩けるほど治安は安定していますが、一方で注意すべきはオンライン詐欺です。「極端に安い中古車」や「偽の求人広告」など、新来者を狙ったデジタル犯罪には、日本にいる時以上に慎重になりましょう。
4. 5つ星級の学習環境「知恵の館」
キャンパス外での勉強場所に困ることはありません。
- House of Wisdom(知恵の館): まるで未来の図書館のような、世界最高水準の学習スペースが無料で開放されています。高速Wi-Fiや静かな読書ポッドが完備されており、カフェで高いコーヒー代を払う必要はありません。
5. 自炊派に優しい!深夜まで開くスーパーマーケット
生活費を抑えるなら、自炊が基本です。
- 大型チェーンの利便性: 「Lulu Hypermarket」や「Sharjah Co-op」などの大型スーパーは、金曜日を含め毎日深夜0時まで営業しています。
- 日本食の入手: シャールジャ市内に専門店はありませんが、隣のドバイにある「富士屋」などの日本食スーパーからオンラインで取り寄せが可能です。
6. 保守的な文化と「ドレスコード」のルール
シャールジャはUAEの中でも特に伝統を重んじる首長国です。
- 服装の配慮: 大学には明確な服装規定(コード・オブ・コンダクト)があります。公共の場では男女ともに「肩と膝」を隠す、ゆったりとした服装が求められます。
- 厳しい法規制: アルコールやLGBTQ+に関する公的な活動は法律で厳しく制限されています。現地の文化を尊重することが、トラブルを避け、豊かな留学生活を送るための第一歩です。
シャールジャに関する豆知識
理想的な「二季制」の暮らし
シャールジャには極端な2つの季節しかありません。
- 酷暑季(5月〜9月): 最高気温が40℃を超える日が続きます。この時期は「屋内インフラ」の質が生活の質を左右します。
- 快適季(12月〜3月): 25℃前後の最高の気候です。ラグーン沿いの遊歩道「Al Majaz Waterfront」での散歩が留学生の定番の癒やしになります。
学生に最適な銀行口座
現地での支払いや送金には、現地の口座が必須です。
- ADIB(アブダビ・イスラム銀行): 13歳以上から開設でき、維持手数料が無料の学生向け口座があります。さらに、世界130カ国で学割が受けられる「国際学生証(ISIC)」が無料で付帯するため、留学生には一番人気の選択肢です。
アルバイトとインターンシップ
UAEでの就労は厳格に管理されています。
- 許可の取得: 学生ビザだけで働くのは違法です。雇用主を通じて「学生向け就労許可」を得る必要があります。
- 学内ワーク: 大学内の図書館や事務局で働くプログラム(OSE/SEP)があり、留学生にとって最も現実的で安全なアルバイト手段となっています。
留学準備に役立つリンク集
- University of Sharjah (UoS) - Housing Fees
- American University of Sharjah (AUS) - Tuition and Fees
- Sharjah Roads and Transport Authority (SRTA) - Sayer Card
- Sharjah Public Library
- House of Wisdom
- Federal Authority for Identity and Citizenship (ICP)
- Ministry of Human Resources & Emiratisation (MOHRE) - Work Permits
- Deans Fujiya (Japanese Grocery)
- In Dubai Japan Consulate
まとめ
シャールジャでの留学は、単なる語学や学位の習得だけでなく、イスラム文化の深い精神性に触れ、多国籍な仲間と切磋琢磨できる貴重な経験になります。ルールを正しく理解し、現地の素晴らしい公共インフラを味方につければ、これほど安全で実りある環境は他にありません。あなたの新しい挑戦を、心から応援しています!
※本記事の情報は2025年11月14日時点のリサーチに基づいています(1 AED = 40.50 JPY)。最新の状況は必ず各公式サイトでご確認ください。